「歌が上手く聞こえる8つの要素」のうち4つを公開しています。
1つめは「音程」について。
2つめは「発音」でしたね。
今回は「音域」についてです。
歌をしている人なら誰でも
「高い音をきれいに出したい」
と思います。
声楽コンクールでも、高音をキメればいい結果につながります。
だから曲を選ぶ時に、
「高い音が出る曲がいいです」
と言うのも分かります。
だけど、
その音はあなたにとって無理のない音ですか?
無理やりしか出せないのなら、少なくともコンクールで歌わないほうがいいです。
そうするとコンクールで歌う曲が、やや地味なものになってしまう・・・
でも、物足りないかもしれませんが、そのほうがいいです。
無理やり高い音を出していると、のどを傷めてしまうから。
広い音域を出すためには、出しやすい音から少しずつ丁寧に広げていく必要があります。
それには時間がかかるので、地道にレッスンや自主練習を重ねていくしかありません。
レッスンの時にコツをお伝えすると、一時的に出ることはあります。
だけどたぶん、お家で練習する時は出ないと思います。
ということは、コンクール本番でも出ない可能性が高い。
「それでも私は、この華やかな曲が歌いたいの」
というのでしたら止めませんが・・・。
あと、「音域」は高い音が出るかどうか、だけではありません。
低い音もちゃんと出せるようになりましょう。
「あの人、高い音は出るけど低い音出ないよね~」
と言われちゃいますよ。
昔の私みたいに。(笑)