「声を支えるためには横隔膜が大事だよ」
と、一度は聞いたことがあると思います。
横隔膜とは、胸とお腹の間にある膜状の筋肉のことです。
「医師」と「声楽家」が解き明かす発声のメカニズム
(荻野仁志・後野仁彦 共著)
という本の図が分かりやすいので、引用させていただきます。
肺の下にある白い円盤みたいなのが横隔膜です。
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先日のレッスンでは生徒さんの呼吸が気になったので、この図を一緒に見ました。
そこで私は、横隔膜の位置が意外と上のほうだったことを思い出せたのです。
私は高校時代、身体が使えていない薄っい声しか出せませんでした。
(前々回の記事にも書きましたが)
なので音大に入ってからは、先生から
「もっと重心を下!」
「下っ腹を使って!」
と言われ続けていました。
当時の私には、ものすごく身体の下のほうで歌っていた感覚でした。
その感覚がいまだに強く、横隔膜の正確な位置を忘れていたのです。
先日、レッスンであらためて見て、
「そういえば横隔膜って、わりと高めの位置にあったよね」
と思い出せました。
で、横隔膜の位置は意外と上のほうなのですが、
その生徒さんが歌う時に意識していただきたいのは、もう少し下のほうです。
呼吸が少し浅いので、いわゆる「お腹とつながった声」にならないから。
ただし、お腹で呼吸をするわけではないので注意が必要です。
「お腹で息を吸って~」という言葉は、便宜上使うのであって、
呼吸は、お腹ではなく「肺」が担当します。
お腹(横隔膜)を使って肺の中に、ちゃんと息が入る意識を持たなければいけません。
ていねいな呼吸は大事ですから、またレッスンでしつこくやっていきましょう。(笑)
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