こんにちは。今村です。
歌の出だしの音って、聴いている人がすごく注目するところです。
あなたも、第一声で、
「わぁ~、きれいな声!」
「深みのある、ふくよかな声で落ち着くなぁ」
「圧倒される声量!すごいね」
と思ったことがあるのではないですか?
コンクールや演奏会で何かを歌う時は、
「出だしが歌いやすいかどうか?」も選曲の大事な基準となります!
高い音から始まる曲も、もちろん難しいのですが、意外と難しいのがこれ。
出だしの音が同じ音の連続の曲。
たとえば、
今年の全日本学生音楽コンクール声楽部門高校の部の課題曲のうちの3曲です。
↓ ↓ ↓
・O del mio dolce ardor
・Deh, piu a me non v'ascondete
・Ma rendi pur contento
また、よく歌われるこれらの歌曲やアリアにも、出だしが同じ音の連続ですよ。
↓ ↓ ↓
・Rosa(トスティ)
・オペラ「ドン・ジョヴァンニ」から
「Vedrai carino se sei buonino」(モーツァルト)
・オペラ「リゴレット」から
「Caro nome che il mio cor」 (ヴェルディ)
(Gualtier Malde~の所ね)
これらの曲は、出だしの音は同じなのに歌詞の母音がいろいろです。
なので、
母音をそろえないと、同じ音なのに音のピッチが変わってしまうことがあります。
ピッチが変わってしまうと、コンクールや音大受験などでは、
「音程が悪い人」という評価になってしまいますよ。
気をつけましょうねー。(^^;)
レッスンでも生徒さんに、
「その音と次の音は同じなのに、2つ目の音が下がって聞こえますよ」
ということが度々あります。
なので、あの手この手で修正していくのです。
(^O^)
何度も何度も言い続けると、そのうち、生徒さんがご自分で修正できるようになっちゃいます。
私は、何度もしつこく言うだけ。(笑)
教える人と生徒さんが、
「同じ音なのに音程が違ってきこえるぞ?」
と気づくことが超重要なのですね~。
(教える人が気づいていることが大前提ね・笑)
あとは生徒さんが、それに気づいて練習してくれれば、どんどん上手になっていきますよ。